vintagejoin 代々木SHOP

代々木3丁目にて小さなヴィンテージオーディオSHOPを営んでおります。 オーディオ的なサウンドではなく気持ちよいサウンドを提案しております。 www.vintagejoin.com

2015年11月

イメージ 1

昨日はゴジラAMPを持ちだし、モノラル鑑賞会にて鳴らしまして見ました。
ACアダプター電源と整流しコンデンサを付けただけの簡易電源も用意しての音出しです。
先日の持ちだしでは音源はCDとオープンデッキでしたが、今回はアナログ、しかもモノラルですので
AMPのキャパと電源との相性も見ることも出来ました。
ACアダプターは電源環境にもよりますが、大音量にしなければ有る程度の人数が集まる場所でも大丈夫なようです。
昨日は簡易電源を主に使用しましたが、こちらも大音量にしなければ十分に楽しめそうです。
皆さんからも特に音質に関しましてはクレームも出ませんでしたし、普通に楽しめたかと思います。
ゴジラAMPの電源に関しましては、慌てる事なくじっくりと、7そしてAMPに見合った価格と音質にて作り上げて行こうと思います。
代々木SHOPでもモノラルシステムのメインAMPにて鳴らし始めましたので、当方もじっくりと
聴いて行きたいと思います。

イメージ 1

先日、秋葉原某所にてゴジラAMPの試聴会をして来ました。
聴いて頂いたのは、その道のプロ集団の集まりなのですが、そこでゴジラAMPの欠点も
分りました。
当日はスチューダーCDプレーヤーとDENONのオープンリールデッキの再生機より
ゴジラAMP直結、スピーカーはJBLパラゴン、アルテックA5,WE755A,WE陣笠、EMIモニター、エンパイアという組合せです。
スピーカー類はみなヴィンテージスピーカーとなります。能率も良いのでAMPの荒もよく分ります。
最初から少し高域にノイズが出ており、最初はキンバーケーブルを使っておりましたのでベルデンへ変更し、音も落ち着いて来ました。
でもまだ少し高域の歪みが気に要らず、音の出方も当方のSHOPとはかなり違います。
EMIのネットワークに始まり、最終的にはスチューダーのCDプレーヤーを疑うところまで
いったのですが、最後には電源のACアダプターが悪いという事になり、急きょ即席にてヒーター直流電源よりでの仮電源にてAMPを鳴らしたところ、音がガラリと変わり、本来のゴジラAMPの音となりました。その後は色々なソースにてスピーカーもとっかえひっかえ聴いたのですが、お陰さまで大変好評にて数ペアの注文も頂きました。
代々木店ではACアダプターでならしても歪みません。このAMPは電源環境にかなりシビアなようです。
言い方を換えれば、とても素直なAMPという事にもなります。よりシンプルにパーツ数を抑えて選別しておりますので、電源の善し悪しがそのまま音に出るようです。
倉庫でもACアダプターで鳴らしましたが、よほど大音量でない限り歪みは気になりませんでした。
今回の販売では、専用電源はまだ作っておらず、というより代々木SHOPで聴いている限りはこれで十分と思えるようなサウンドを奏でますので、年明け位に電源を作れば良いかと考えておりました。
販売するに当たって、電源環境の悪い方の家では歪みの問題も出てくるかもしれませんので
電源も早急に必要になって来るかもしれません。
ごくごく簡単な簡易電源でも良く鳴る事は確認出来ましたので近日、簡単な電源を製作予定しております。
ゴジラAMPもお陰さまですでに予定していた第一次受注分もすでにオーバーしております。
入力トランスの在庫が一番の問題なのですが、同等品の予備パーツにて対応出来ますので
まだ、あと僅かですが対応可能です。
ご希望の方はお早めに試聴、そしてご予約下さい。
入力トランスも数年前に購入しておいた物を使えましたので今回は価格も抑える事が出来ましたが、
次回の販売より価格も多少、上がって来るかと思います。ヴィンテージ物の良いトランスをセレクト
しておりますので、その辺はご理解下さい。

レコードは一人で聴くよりも皆で聴いた方が楽しい!
という事でモノラルレコード鑑賞会を年に数回開いております。
今回のテーマは、ハチャトリアンのバイオリン協奏曲のオイストラフとコーガンの聴き比べ
をします。当方はこの曲はコーガンの方が向いている!と思っていたのですが
オイストラフに献上された曲という事なので、実際に聴き比べてみよう!という事になりました。
その他、オボーリンのリクエストも有りましたのでそちらも持って行きます。
上記が前半のコンテンツになり、後半はフリーにてみなさん持ちよりのレコードを
鳴らす予定です。
また、今回は間に合えば新作のゴジラAMPも持ちこんで鳴らして見ようと考えております。
AMPはCDやハイレゾなどの音源よりアナログの方が鳴らすのが難しく、そして少人数で
聴くよりも大人数で聴く方がアンプのキャパがよく分ります。
最終的なゲインも決めかねておりますので、この機会に鳴らして見てゴジラAMPのキャパを
見ておこうと思います。

モノラルレコード鑑賞会はモノラルレコードであればSP、EP、LP問いません。
堅苦しいイベントではなく半分は雑談というようなフランクな集まりとなっておりますので
ご興味ある方はお気軽にご参加下さい。

イメージ 1

ドイツのヴィンテージユニットを皆さんはどのようにインストールして使われているのか?
どのようなAMPで鳴らしているのでしょうか?

という事にて前回書いて見ましたが、良くも悪くも反応が有りました。

ドイツの民生用の機器の情報が少ない!という意見も有りましたので簡単では有りますが
当方が見て聴いて来ての印象などを書いてみたいと思います。

20年代から30年代のエンクロジャーにインストールされたシステムですが、大まかに言うと
4種類のタイプが有ります。

当方は今までに約40個以上の当時のシステムを見て聴いて来ております。
今でも20個以上の在庫を所有しており実体験からの印象になります。

1) マグネチックスピーカー初期型
20年代の初期のスピーカーになります。バッテリー式の真空管レシーバーとの組み合わせが主流だったと思われます。初期型というのはフレームがなく12インチ位の紙の円錐形の頂点にマグネチックのコイルが付いたタイプになります。円錐型の開いた部分はバッフル板に接着されております。
エンクロジャーは薄い合板でつくらており基本は密閉になります。
振動盤になるコーン紙も画用紙のような厚い紙が多く、針金の先のほんのわずかな振動を音にします。
箱はコーン紙とコイルを固定するのが一番の役割だったと思えます。

2) マグネチックスピーカーフレーム型
次に金属性のフレームにコーン紙が固定されるようになります。コイルの振幅も大きくなり下手をすればフレーム鳴きがする位の音が出るようになります。
箱も初期型よりは頑丈に作られるようになって来て、背板にも背圧抜きの穴が開いてくるようになります。戦中に入るとスチールが軍事産業に取られて不足して来ますのでフレームがオガクズを硫黄型で固めた物になります。
日本でも戦時中や戦後に多く見られたと思います。
音のほうは、スチールフレームよりもこちらの方がフレーム鳴きがなく素直に感じます。

3) フィールドスピーカー
30年代に入ると当時の高級電蓄やラジオに使われるようになります。マグネチック型よりもレンジも広く
大きな音が出るので必然と箱の方もシッカリとして来ます。
シッカリとしてくるといってもバッフル板がしっかりしてくる感じで、側板は天板は相変わらず薄い合板を使用しているます。固めのバッフル板にMENDEのようにユニットも大きな面で抑えるタイプが多く見られます。角型フレームといえば分かりやすいでしょうか。
このころの背板は穴がいっぱい開いたタイプが多くなります。またベークライトのものも見られます。

4) ダイナミック型永久磁石型スピーカー
30年代中期以降となると、今と変わらない永久磁石を使ったスピーカーが出てきます。ユニットは9か10インチ位の8インチよりちょっと大きいサイズが多く、磁石の形も今とは違いボイスコイルが丸見えのタイプになります。
箱は基本フィールド型と同じですが、密閉型も見られますが基本、吸音材は入っておりません。。

細かい収まりなどその他、色々と有るのですが実物を見て説明しないと分からないかと思いますので簡単では有りますが、戦前のドイツのシステムについて書いて見ました。

次回は戦後から50年代のシステムについて書いてみたいと思います。

イメージ 1

今週の土曜日、7日に横浜赤レンガ倉庫にて横浜ヒストリックカーデイという車のイベントが開催されます。
そのイベントの中にてモーリス・マイナー・オーナーズ・クラブ・ジャパン(MMOCJ)よりのリクエストにて子供用蓄音器による蓄音器体験コーナー、および3回ほどミニミニ蓄音器コンサートという事にて蓄音器を鳴らす予定です。

蓄音器(オーディオ)も車もインドア・アウトドアにおいて皆の憧れる趣味という時代が有りました。昔は趣味は音楽鑑賞、ドライブと誇らしく言えたのですが、今ではどうでしょうか?

昔はオーディオはリビングに有り、良くも悪くも身近な存在でしたが今では、オーディオルームか個人の部屋に閉じこもってしまい家族で共有できる趣味ではなくなってしまいました。

ヒストリックカーのイベントにてどうして蓄音器?と思われる方も多いかと思いますが、まずは聴いてもらって、触ってもらって、蓄音器の音を身近に感じて貰えればと考えております。

↑このページのトップヘ