TU-870改の音出し、エージングをしておりました。
コンデンサや真空管などエージングをしている最中もどうも音のスピード感がなく、音に芯がない!という感じが気になっておりました。
オーナーさんはロックが中心ですのでやはりもっとスピード感、そして音に芯が欲しい!と思いながらもでもそれなら真空管AMPでは無くても良いのでは?などと思いながらも暫くはエージングが進むのを待っておりました。ムラードやテレフンケンの真空管の特徴は、音の奥行き感、安定感、スケール感、そしてやはり音に芯が有ります。でも今のAMPには芯が有りません、やはりどこかがおかしいようです。今回はセレン整流を使用しましたがセレンは電気の流れが悪く、そこが音の良い原因と考えられております。今までの経験よりこのセレン整流に対して電源トランスが小さすぎるのでは?という事が考えられます。セレンの音はアナログ的な音で芯がなければ行けません。
電流の流れが悪いので少し大きめの電源が必要になります。そして今度は電源が大きすぎると逆電流に弱いセレンが壊れてしまいます。
適度に大きな電源トランスがセレンには必要になりますが、今回はキットの電源とセレンのマッチィングがイマイチのようです。そこでセレンを止めてAEGのブリッジダイオードに変更です!
早速の音出し!
これです。この音ならロックも楽しめます。お気に入りのFried Pride
が楽しく鳴っております。
という事で変更箇所の変更です。
1)整流素子をAEGのブリッジダイオードに変更!
これで今回のTU-870改が完成です。かなり音も化けたと思います。この音ならどこに出しても恥ずかしくないでしょう!
とても良い感じになりました。