vintagejoin 代々木SHOP

代々木3丁目にて小さなヴィンテージオーディオSHOPを営んでおります。 オーディオ的なサウンドではなく気持ちよいサウンドを提案しております。 www.vintagejoin.com

2011年11月

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VintageJoinではソフトとハードの融合をテーマに今年も色々と試行錯誤しておりました。
内田さんのMozartアナログ盤です。Philipsのペラペラなデジタル盤なのですが録音は素晴らしく
アナログならではのサウンドが楽しめます。Philips盤はやはりPhilipsで鳴らしたい!という事にてPhilipsのGP400というMMカートリッジにて鳴らしております。この盤、とても音が良いのですが空気感が良く出る装置システムで聴かないとまるでCDのような音になってしまいます。MMカートリッジでそんな空気感が出るのかよ!と思われる方も多いかと思いますが、ヨーロッパではMMが主流であり、みなMMでアナログを楽しんでおります。ShureなどのアメリカのMMの音の印象が強いのと、ヨーロッパのMMが殆ど紹介されてこなかったせいも有るでしょう!でもキチンとセレクトされたスタイラスと組み合わせれば、空気感がキチンと出るアナログらしい音場が部屋に広がります。内田さんの繊細なサウンドも艶の有るPhilipsの音でさらに磨きが掛かります。

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RFTの励磁スピーカー、箱へのインストールも無事に終わりました。今回はサウンドにも負けないようなアールデコ調の30年代の
箱にインストールしております。なかなか渋く仕上がっております。
これから箱の鳴らしこみにて馴染ませていきますが、今の時点でも結構すごいので想像していた通りの良いスピーカーに仕上がりそうです。

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Elacのmonoカートリッジがやっと仕上がって来ました。スタイラスの選別、そしてアダプターの製作など上手く鳴らせるように色々と試行錯誤して参りました。この時代のモノカートリッジというとファエチャイルドやGEのバリレラ、ヨーロッパではオルトフォンのCG型、Deccaやタンノイのバリレラ、そしてフランスのピエールクレマン、ドイツのエラックとなります。このElac,音の特徴としては
ニュートラルで濃厚なサウンドという感じです。このニュートラルな音というのがとても良く、純粋に音源を最大限に楽しませてくれます。但し、使いにくい点も有ります。ひとつには出力が20mVと非常に高いにでやわなフォノイコでは音が飽和してしまいます。またレンジも適当に広いようでDL102と比較するとイコライザーカーブの違いが音に現れやすいと感じます。これは出力が高い(感度が良い)事も有るかと思います。DL102では余り気にならなかった盤でもカーブが合わないとそのまま音に出て来てしまいます。
出来ればRIAA以外にもFFrr,Columbia位は欲しいものです。
そんなElacですが、このサウンドを聴いてしまうとこの濃厚なサウンドは癖になります。現代のカートリッジにはない音楽性の有るサウンドです。

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写真の物はRFTの励磁スピーカーになります。一見すると50年代の普通のRFTスピーカーなのですがマグネットが励磁になっております。
励磁スピーカーとしては最後期のタイプになるでしょう。プラスティック(ベーク?)のフレームとお馴染みのコーン紙です。ドイツの励磁は30年代の物が一番良いと言われる方もおりますが、このRFT励磁はフレーム、コーン紙ともに音が良いのが解っておりますし、コーン紙も比較的新しいので安心して使用出来ます。30年代の音をキチンと出すという初期的な構造から戦後は音楽をキチンと奏でるという構造に変わって来ております。音響工学的にも優れている50年代の技術で作られた励磁スピーカーになりますので音も悪いはずは有りません。これからこのRFT励磁のインストールに入ります。箱にインストールされて行き、どのように仕上がってくれるのか楽しみです。

ドイツよりEP盤を300枚位、送って貰いました。ジャケットのデザインを見ているだけも楽しい!
という事でジャケットの画像だけをセレクトしてUP致しました。
LP盤とは違ったコンパクトなデザイン、オペラなどの楽しいデザイン、イラストなどをお楽しみ下さい。
www.vintagejoin.com/EP.html

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