このところフランスの音をずっと意識しております。今までもフランスのスピーカーが好きで集めたり聴いて来ましたが、フランスを更に意識し始めたのが、数か月前に手に入れたPierre clementのカートリッジのせいで有ります。かねてより憧れていたカートリッジです。知人とまためて4コ、手に入れました。50年代の物ですので60年位昔のモノラルカートリッジになります。とにかく普通ではないカートリッジで資料も殆ど有りません。オリジナルのサウンドも聴けるところも有りません。音出しをして行く際に指標となるサウンドがない中での音出しになります。これがclementの音かな?想像しながら聴いていくしか有りません。あれこれと調べて行くとclementで音出ししているcafeや希少盤をClementで再生録音しているCD有る事が解りました。早速音を聴きに、そしてCDで聴きましたが????といった感じです。当方の知っている、想像しているフランスの音では有りません。音に艶が全く有りません。メリハリもなく平坦な音です。これはフランスの音では有りません。年代から考えてこのカートリッジはすでにダンパーが駄目になっております。ダンパーをキチンとメンテしたか、交換するにしてもオリジナルのダンパーたる物はないと思いますし、あってもすでに硬くなってしまっているでしょう!という事でどのようなダンパー処理をしたかで音が変わっていると考えられます。手持ちの4コを使い、オリジナルの音、そしてダンパー処理の音などここ数カ月、ずっと試行錯誤しております。そんな事もあり、意識的にフランスの音、香り、艶などずっと考えております。Clement
は試行錯誤も有り、かなり良い音になって来ました。もちろん艶の有るサウンドで表情も素晴らしくメリハリの有る活き活きとしたサウンドです。これが本来のPierre Clementのサウンドであろうと考えております。艶のない平坦なサウンドをフランス人が好むはずないですからね!