vintagejoin 代々木SHOP

代々木3丁目にて小さなヴィンテージオーディオSHOPを営んでおります。 オーディオ的なサウンドではなく気持ちよいサウンドを提案しております。 www.vintagejoin.com

2008年10月

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Braun RT-20ミスターブラウンと言われたディーター・ラムスによるデザインの真空管ラジオです。61年のデザインになります。61年というとレコードのステレオが普及して来て、ラジオも大型化、ステレオ化をして来ていた時代にこのシンプルなデザイン、バング&オルフセンのBeomaster900よりも3年ほど早いデザインになります。当時のブラウンがいかにデザインの先端を行っていたかが良くわかります。
同じ年代のラジオデザインからは本当に創造も出来ないデザインです。ディーター・ラムスデザインの物ではEL84PPのCSV13を所有しておりますが、回路設計、内部配線等、AMPとしてはオリジナルは余り良い物では有りません。ただし、余分な回路を外し、改造すればかなり良いAMPになります。トランスが優れているのでしょう。来月11月15日よりサントリーミュージアム[天保山]にて”純粋なる形象
ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考”展が開催されます。来年には東京にも来るようです。その他のデザインも実物を早く見たいです。大阪在住の方!必見の展示会ですよ!

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本日、早速出来上がったウッドコーンのTQWTを知人宅に持ち込みました。知人は2階吹き抜けの部屋にてタンノイを300Bにて鳴らしております。当方は倉庫の和室にてチューニングしていたのですが、想像はしておりましたが音の豊かさが全然違います。スケール感も違います。部屋の環境による音の違い!聴いている部屋、装置が違うのでしょうがないのですが、オーディオの難しさを改めて思い知った次第です。やはりある程度の広さ、そしてライブ感がないと音が豊かになりません。ボリュームを上げていった時のキャパシティが部屋の広さにより音に現れます。余裕を持ったサウンド、部屋めいいっぱいのサウンド。悲しいけれど、しばらくは倉庫にての試聴、チューニングになりそうです。倉庫での良い点は、デッドな分ユニット本来の素の音が聴けるので、音の違いが分かりやすいという点でしょうか!まだまだ音出し出来ていないユニット達が眠っていますので、ここでめげずに
試作、試聴を進めて行きたいと思います。

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吸音材はウールとニードルフェルトを用意致しました。吸音材なしでは共鳴してしまいキチンとしたサウンドを奏でません。まずはニードルフェルトにて先端部に1枚と2枚にて試聴して見ました。1枚の場合は見事に化けました。音楽を楽しめるスピーカーになりましたが、多少の共鳴が聴こえます。2枚の場合は完全に共鳴しなくなりましたが音が落ち着きすぎてしまい、面白く有りません。低域もあまり伸びていないようです。ニードルフェルトの場合は1.5枚位が良さそうです。次にウールをかるく先端部に詰めての音だしです。最初の一音からしてニードルフェルトとは違います。音に表情があり、低域も伸びています。共鳴もしておりません。これです!色々とCDをとっかえひっかえ聴き鳴らしましたが、これが一番良さそうです。音にも癖がなくごく普通のエンクロジャーと何ら変わりません。共鳴管スピーカーくささが感じられないサウンドです。そして低域も控えめの75hzでの設定もバッチリだったのでしょう。とても品の有るサウンドです。TQWTは背圧もなく、後面開放に近いサウンドだと言われますが、これなら色々なユニットでも楽しめそうです。試作としてラワン合板にて簡単に作ってしましましたが、ここまで良い音で鳴ってくれると仕上げにも欲が出てしまいます。もっとキチンとした合板を使えばよかったかな!

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箱が完成致しました。早速ユニットをインストールしました。箱とユニットの慣らしという事にて吸音材は入れておりません。
出てきた音は?
共鳴管らしいサウンドです。このままではちょっと使えそうに有りません。箱の強度はそこそこ有ますので、やはりTQWTの特性なのでしょう。低音は控えめな感じです。先人のTQWTの紹介ページを見ていても
吸音材のさじ加減が一番の決め手のようですね。
しばらくこのまま鳴らしてから吸音材の処理をしたいと思います。
楽しみです。

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今回の3連休はDIY三昧のようです。TQWTに組合わせるユニットとして今回はウッドコーンスペシャルバージョンと致しました。ビクターの物では有りません。種を明かせばイーケイジャパンのウッドコーンユニットとなります。中高域の綺麗なユニットですので、TQWTにて低域を伸ばせたら面白いと思いました。皆様はFOSTEXとの組合わせが多いようですが、今回の試作が面白ければ今後ヴィンテージの物も組合わせて行きたいと思います。このユニットは能率も高く、そして中高域が出ているユニットですので、バックロードなどでも面白いでしょう。中低域重視のユニットにてバックロードやTQWTを作っても低域のみ増幅されて高域の不足感がかえって目立ってしまいバランスが悪いように思えます。Fostexはもともとハイ上がりなユニットですので低域を延ばす事により、面白いサウンドとなるのでしょう。早くインストールして音を出したい次第です。

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