
イーケイジャパンのオリジナルウッドコーンユニットがここに有ります。10センチのフルレンジとなります。皆さんは10センチというサイズにどこまで求めるのでしょうか!良く8センチのフルレンジにてここまで低音が出るからすごいんだ!というような表現を目にしますが、8センチにてがんばって出した低音と20センチで余裕の有る低音を出した場合ではどちらが質感の有るリアルな低音に聴こえるのでしょうか!やはり20センチでしょう。車にたとえるとロータスです。ライトウェイトにはライトウェイトなりの楽しさが有ります。同じように10センチのサイズなりの楽しみ方があります。無理した低音より質感の有る低音の方が活き活きと聴こえます。そしてデータでの低音感と試聴上の低音感の違う事は皆さんも良く、ご存知かと思います。そしてフルレンジの良さとは何でしょうか?ネットワークにて合成されない素直な音かと思います。そしてネットワークにてクロスされるであろう中域の音の素直さではないでしょうか!このように考えて行くと、やはり綺麗で質感の有る中域のサウンドが非常に大事かと考えます。ウッドコーンの利点は素直な癖のない聴きつかれのしないサウンドです。そして欠点は真空管アンプとの相性にて考えた場合にはやはり能率の低さになります。ではどのようにしてこのウッドコーンのスピーカーの能率を上げたのでしょうか?コーンの性質上、これ以上振動板を薄く出来ません。そこでまずはマグネットの強化を致しました。コーンを動かす機動力の強化となります。そしてボイスコイルの設計を変えました。こちらの機動力の強化となります。その反面、削った物もあります。それが低域のカットになります。10センチなりの低域が素直に出ればよいとの事にて低域をカットし、その分中域のサウンドの質感を重視致しました。当方はドイツのヴィンテージユニットを日頃から聴いております。これらのユニットにはボイスコイルとマグネットとの隙間が非常に狭いという特長が有ります。この隙間が非常に重要で軽いコーン紙にこの隙間によるレスポンスの良さがドイツのサウンドを作っております。またこの隙間が狭いという事は製品の精度や生産過程における技術の高さを物語っております。
でないとすぐにボイスコイル擦れを起こしてしまいます。アメリカ、日本のユニットと比べて見ると、この隙間の違いがよくわかります。
今回のイーケイジャパンのスピーカーユニットは今現在、発売されているユニットの中でも、本当に真空管との相性、そして音楽を楽しめるように設計された希少なユニットになります。ヴィンテージを聴いている人達にもぜひ聴いて頂きたいユニットになります。ぜひ機会があれば、聴いてみて、そして購入されてみて下さい。