vintagejoin 代々木SHOP

代々木3丁目にて小さなヴィンテージオーディオSHOPを営んでおります。 オーディオ的なサウンドではなく気持ちよいサウンドを提案しております。 www.vintagejoin.com

2008年05月

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Teslaのオーバルユニットです。テスラは真空管では知られておりますがスピーカーではまだあまり知られておりません。いくつかのテスラユニットを所有しておりますが、このユニットはオーバルのアル二コタイプになります。大きなアル二コと独特のコーン紙が特徴になります。実際にテスラに関しては資料もなくよく分からないのですが、スピーカーの場合はメーカーといよりも良い音が出なければ意味が有りません。このメーカーでなければ駄目だとか、アル二コでなければ駄目だというのはナンセンスです。アル二コを使っていても駄目なものは駄目なので、磁石はスピーカーの部品の一部に過ぎず、各パーツの組合せにて音を作っておりますので磁石が全てでは有りません。話が横道にすれてしましました。このテスラはオーバルユニットになりますがオーバルユニットはあまり人気が有りません。バッフルのくり抜きの問題でしょうか?形の問題でしょうか?サウンド的にはかなり優秀なユニットで同サイズならオーバルの方がレンジも広く表情も良い音を鳴らします。最近はわざとセンターをずらしたユニットなどが有りますが、オーバルと同じ事になります。価格もオーバルは安いのでコストパフォーマンス的にもお奨めです。このユニットもオーバルという理由にて売れ残っているユニットの一つになります。お奨めのユニットなのですが、、、

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お客さまより要望がありジーメンス13gを取り寄せました。6本の中からペアを選んで頂きます。さすがに6本もあればマッティングが出来るでしょう。このユニットは6インチのかわいいユニットです。殆どが50年代前半の物となりますが、この時代はまだレコードもモノラルの時代となります。この13gも殆どがモノラルにて使われておりましたので、みなバラバラの寄せ集めになります。蝶ダンパーの物は特にコンディションもバラバラですので本当にキチンとマッティングをしようとするとこの位の本数が最低でも必要になります。このユニットは裸で聴いても、レスポンスの良い上質のサウンドを奏でます。箱に入れるのが楽しみのユニットです。そして6本も並べると何とも言えない贅沢な光景です。

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箱が組みあがりました。接着剤にて組み立て後に研磨してジョイント部分をフラットに、バッフルの角等に丸みをつけます。パーチクルボードは表面がとても硬いので研磨も時間が掛かります。当方は電動サンダを使って研磨をしておりますがこの1セットに3時間位かかっております。ホームセンターにて手頃かつ安価にて使用出来るのがパーチクルです。当方は密閉箱の使用が多いので、箱鳴りのしにくい厚20ミリのパーチクルをよく使用します。今後は上手く箱を鳴らしたいという思いがありますので、合板も意識的に使用し、色々と実験したいと考えております。今回はまずは後面開放にて聴いてみようと思います。その後、不満があるようでしたら密閉箱にしようかと考えております。

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Isophon社のIsonettaが大好きです。この愛らしいデザインとかわいらしいサウンドがなんとも言えません。このisonettaはかなり長い間作られていたようです。形、色などいくつかのバリエーション、そしてスイッチ付き、ボリューム付きなど色々と有り、マッティングのペア取りがなかなか上手く出来ません。スピーカーは箱とユニットが一体となって音が出ます。ユニットがいくら優秀でも箱が駄目ならばいい音は出ません。箱とユニットがマッティングしていないとこれまた良い音にはなりません。このIsonettaのユニットはオーバルのごく普通のユニットです。そして箱は薄いMDFのような物に塗装をかけており決して立派な箱では有りません。箱鳴りもひどく、箱ごと鳴っております。でも音は愛らしく、素晴らしいサウンドを奏でます。何とも言えない絶妙なマッティングになります。14g、15mなどもSIEMENSのラジオにも使われており、ラジオのような簡単な箱でもキチンと鳴るように設計されているのでしょう。このように考えますとドイツのユニットの殆どが箱が適当な物でもそこそこ鳴ってしまう扱いやすいユニットかと思います。もちろんキチンとチューニングされた箱はもっと素晴らしい音を奏でる事は言うまでも有りません。

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待ちに待ったオリジナルバッフルが出来て来ました。フィンランドバーチ15ミリを使い900×1200を斜めに折りたたんだデザインとなっております。これも微妙な角度が沢山有り、3Dのプログラミングにてカットしウレタン塗装をして貰いました。かなり迫力の有るサイズとデザインになっております。平面バッフルですと、スペース及びデザイン的にも美しくないのでオリジナルにてデザインした次第です。フィンランドバーチのAランクの物を使っております。合板の目も細かくとても美しい仕上がりです。フィンランドバーチ材は塗装が難しい素材です。吸収率が低いので塗料を吸わないのです。そしてこのことは塗装ムラも出やすいという事になります。広い面積を綺麗に塗装し、ニス等で仕上げるのは難しい素材です。これからもフィンランドバーチは多様して行きますが、塗装、仕上げもこれからの課題となります。そしてこれからが楽しみです。どのユニットをインストールしましょう。悩んでしまいます。この箱は2ペア作りましたので、1ペアをご希望の方に販売致します。ご希望の方はご連絡下さい。また近日、HPでも紹介致します。

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