vintagejoin 代々木SHOP

代々木3丁目にて小さなヴィンテージオーディオSHOPを営んでおります。 オーディオ的なサウンドではなく気持ちよいサウンドを提案しております。 www.vintagejoin.com

2008年04月

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裏蓋の取り付け、チューニングとなりました。蓋をすると多少能率が下がるようです。オープンバッフルと比べると大変聴きやすいシステムになりました。そして良くも悪くも、ソースの音をそのままに表現し、音にしますので録音のレベルが低いととてもつまらないサウンドとなります。中高域のサウンドがとても綺麗なのが特徴です。ヴォーカル物なのではプレスの音も生生しく表現します。流石Grundigです。オープンバッフルの元気のあるサウンドも流石です。吸音材をかなり詰めておきましたので音の表情は有りますが、人によっては少し元気がないと思われるかもしれません。もう少し減らしてもいいかもしれません。最終的には音の好みになるかと思いますが大変すばらしい箱が完成致しました。

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BAUERのシネマアンプは16Ωの出力となっております。ジーメンス等、ドイツのシネマアンプは16Ωをよく使っております。ユニットの殆どが4から6Ωですので、このままでは使えません。そしてシネマスピーカーの殆どが3発、4発の直列になっております。そこで当方も手持ちのRFT5インチユニットを使い、16Ωのシステムを作り始めました。このRFTの5インチは4Ω、6Ωの組合せにて16Ωとします。フルレンジにてよく使われているユニットで中低域のサウンドが素晴らしいユニットになります。今回は密閉箱とし、パーチクルボード20厚にてバッフル、側板を仕上げます。低域の出るユニットですので音の質感を大事にしたいので、箱はガッチリと仕上げます。パーチクルはとても硬い板ですので、穴を計6個開けるのに大変苦労致しました。穴が開いてくるとスピーカーぽくって楽しくなります。
今は仕上げをどうしようか?布を張ろうか?などと構想中です。

昨日、イーケージャパンより話題のウッドコーンスピーカーキットが発売されました。下記参照!
http://www.elekit-store.com/
今までにもプログにてちょこっと紹介して来ましたが、今回のウッドコーンの企画、開発にて参加させて頂きました。今回はヴィンテージではなく、新しいユニットにて音作りをするという点において色々と勉強させて頂きました。そしてスピーカーの奥深さを体験致しました。今回のユニットは能率の良くないウッドコーンにていかに能率を上げて1Wクラスのシングルアンプにおいて楽しめる音作りをするかというテーマにて進めて行きました。10センチのサイズの中で、欲張らず一番得意な音域を綺麗に、そして質感を持って鳴らす。贅沢なサウンドです。でも無理に高域や低域まで欲張ると、やはり音の質感が薄くなってしまいます。サイズなりのサウンドで十分なのです。もともとウッドコーンは癖もなくとても素直な音がするのでとても聴きやすく表情のあるサウンドを奏でられるユニットとなりました。最近のユニットはパワーで鳴らす物が多く、音はクリアーなのですがサウンドが平坦で面白くありません。確かに特性は優れているのでしょうがつまらない無機質なサウンドになってしまいます。ドイツのヴィンテージを普段聴いている当方の好む音とは違うベクトルを向いて音作りをしているようです。また今回は音作りをするにあたって、エッジの変更やボイスコイルの変更、マグネットの変更などコーン紙以外の変更にて音の違いを実際に体験出来ました。ドイツのユニットがまさにそれで、コーン紙はほぼ共通のメーカーにて、マグネットの違い、ボイスコイル等の違いであれだけサウンドが変わって来ます。Grundig、SIEMENS,ISOPHON,TELEFUNKENなどの音作りの違いも少しは理解出来てきたような気がします。今後も機会があればまた、色々な企画にも携われればと思います。今回の開発にあたり色々とわがままな注文も致しましたが、それを受け入れてくれましたメーカーの方、そして販売出来る機会を与えて頂きましたイーケージャパンに感謝を致します。
現行のユニットとしては本当に素晴らしいユニットです。ぜひ、機会があれば聴いてみて下さい。

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ユニットをインストールしました。今回はヴィンテージのGrundigのケーブルを直付けしております。同じGrundigのヴィンテージですから相性も良いでしょう。ドイツのシステムではケーブル直付けのものが殆どです。長さの問題、好きなケーブルを使えない等の制約はありますがコネクタを使わないダイレクトなサウンドは鮮度がとても良いです。さて、音の方はどんな物でしょうか?蓋をしないまま後面開放にて聴いてみます。、、、、、、、
流石、Grundigです。とにかく表情が素晴らしい、そして低音も出ております。蝶ダンパーですのでレスポンスの良いサウンドは想像しておりましたが、想像以上のサウンドです。色々なCDにてチェック致しました。後面開放は置く場所によってサウンドもかなり変わって来ます。しばらく聴いて行き、耳も慣れてきました。人の耳は新しい傾向の音をとても新鮮に感じます。そして素晴らしいと判断してしまします。良い音と新鮮に感じる音とは違います。少し冷静になったところでまた、色々と聴いてみます。ちょっと音が派手に感じます。Grundigの特徴であるサウンドです。元気が良すぎるようです。こちらのサウンドが好きな方も多いでしょう。JAZZなんかとてもライブでいい感じです。でも一日聴いていると疲れるかもしれません。今度は裏蓋を付けて聴いてみようと思います。

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センターキャップの埃防止としてヴィンテージのクロスを貼りました。約60年前のラジオより剥がしておいた物です。とてもクールに納まりました。最近のグリルカバーは無地が殆どですが、このような模様付きの物でも面白いですね。でもいざ探して見るとこのようなデザイン、柄物は殆ど見かけません。さて次回はいよいよインストールになりました。楽しみでも有ります。

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