
今月号のanalog誌にてTANNOYのバリレラを紹介致しました。今までは所有していただけであまり聴いていなかったのですが、ここにきて音の方でも再評価しております。試聴に関してはDualのベルトドライブに凡庸のパイプアームで聴いておりましたが、その時の印象はGEなどよりも音が甘くて聴きやすいカートリッジという感じで、どちらかというと音の表情はそんなに出るカートリッジではないという印象でしたが独特の味が有り、このカートリッジでないと聴けないサウンド
だと考えておりました。その後、オリジナルのスタイラスなどの入荷も有り数も揃ってくるのですが、今回の販売にあたり、スタイラスの選別も含めてDualではなくてElacの方で聴いてみると今までのTannoyとはまったく別の音が出てくるではないですか!甘くて華やかなサウンドに表情と奥行き感が加わり、今まで聴いていた物とはまったくの別物になりました。Elacはアイドラー駆動で四角い太めのアームが付いております。常日頃からアナログは時代を合わせる!マッティングが大事!と意識して来ておりますが今回のTANNOYがまさにそれで、野太いトルクのアイドラーにごっついアーム、そして選別したスタイラスを合わせた事により本来のTANNOYのサウンドが出てきたのだと思います。ドイツのElac,フランスのClement,イギリスのTannoyと良い音が揃って来ました。この音で有ればTannoyもDecca盤などで盤おこしが出来そうです。
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