昨日、イーケージャパンより話題のウッドコーンスピーカーキットが発売されました。下記参照!
http://www.elekit-store.com/
今までにもプログにてちょこっと紹介して来ましたが、今回のウッドコーンの企画、開発にて参加させて頂きました。今回はヴィンテージではなく、新しいユニットにて音作りをするという点において色々と勉強させて頂きました。そしてスピーカーの奥深さを体験致しました。今回のユニットは能率の良くないウッドコーンにていかに能率を上げて1Wクラスのシングルアンプにおいて楽しめる音作りをするかというテーマにて進めて行きました。10センチのサイズの中で、欲張らず一番得意な音域を綺麗に、そして質感を持って鳴らす。贅沢なサウンドです。でも無理に高域や低域まで欲張ると、やはり音の質感が薄くなってしまいます。サイズなりのサウンドで十分なのです。もともとウッドコーンは癖もなくとても素直な音がするのでとても聴きやすく表情のあるサウンドを奏でられるユニットとなりました。最近のユニットはパワーで鳴らす物が多く、音はクリアーなのですがサウンドが平坦で面白くありません。確かに特性は優れているのでしょうがつまらない無機質なサウンドになってしまいます。ドイツのヴィンテージを普段聴いている当方の好む音とは違うベクトルを向いて音作りをしているようです。また今回は音作りをするにあたって、エッジの変更やボイスコイルの変更、マグネットの変更などコーン紙以外の変更にて音の違いを実際に体験出来ました。ドイツのユニットがまさにそれで、コーン紙はほぼ共通のメーカーにて、マグネットの違い、ボイスコイル等の違いであれだけサウンドが変わって来ます。Grundig、SIEMENS,ISOPHON,TELEFUNKENなどの音作りの違いも少しは理解出来てきたような気がします。今後も機会があればまた、色々な企画にも携われればと思います。今回の開発にあたり色々とわがままな注文も致しましたが、それを受け入れてくれましたメーカーの方、そして販売出来る機会を与えて頂きましたイーケージャパンに感謝を致します。
現行のユニットとしては本当に素晴らしいユニットです。ぜひ、機会があれば聴いてみて下さい。