vintagejoin 代々木SHOP

代々木3丁目にて小さなヴィンテージオーディオSHOPを営んでおります。 オーディオ的なサウンドではなく気持ちよいサウンドを提案しております。 www.vintagejoin.com

2008年08月

イメージ 1
真空管AMPには辛い季節ですね。オーケストラ向けのドイツのお手頃スピーカーは何ですか?と聞かれて答えるのがRFTのこの手のスピーカーです。実際に数ペアを販売して来ておりますが、好評頂いております。RFTはもっと評価も良くても良いのではという旧東ドイツの国営メーカーです。あまり評価が高くなると価格も上がるので、それも困ってしまうのですが、、、。もともと落ち着いたサウンドを聴かせてくれますので、音が派手でなく、じっくりと各楽器の音を聴かせてくれます。能率はあまり高くないので10W以上のパワーは欲しいところです。価格も2万円台ですので機会がありましたら聴いてみて下さい。絶対のお奨め品です。

イメージ 1
ドイツのヴィンテージスピーカー、購入された方からよく”こんなみすぼらしいスピーカーから素晴らしい音が出てびっくりです。”というようなコメントを頂きます。ガッチリとしたフレームにという物も有りますが、確かにみすぼらしいく見えるユニットも多いようです。
適度な共振は豊かなサウンドを奏でる。ましては小さいユニット程
効果が見られる、これが今までにヴィンテージのユニットを扱って来て最近、わかって来た事です。写真のスピーカーは70年代のAUDAXのオーバルになります。フェライトマグネットにてこちらも非常にみすぼらしいユニットですが、ここ数週間はこれをずっと聴いております。とても甘く、艶のあるヴォーカルを聴かせてくれます。最初の一音にて違いがわかる程、すばらしいフランスのサウンドです。一見、何の変哲もないように見えるのですが、不思議ですね。
以前にスピーカーを数十年と開発してきたエンジニアの方に言われた事があります。偶然か、計算か!その当時のスチールが今の純度の高いスチールよりたまたまサウンド的には優れていたとの話です。そのような偶然とも言えるようなパーツの組合せにて昔のスピーカーは作られています。だから、今のスピーカーではヴィンテージのような音が出ない、出せないのだという事です。AMPなどの諸条件も違うのですが、コーン紙の素材でも同じように今のコーン紙では昔の素晴らしいコーン紙のサウンドが出ません。これはパルプの原材料の違いから同じ物が作れないとの事ですが、それ以外のパーツでも同じことも言えるのでしょう。みすぼらしいスピーカー!でもサウンドはGood!やはりヨーロッパのヴィンテージは最高です。

↑このページのトップヘ